【独自検証】ChatGPT広告を運用してみた|CTR・CPCと設定のコツ

【独自検証】ChatGPT広告を運用してみた|CTR・CPCと設定のコツ

今、ChatGPTをはじめとしたAI検索を活用して、調べものや商品選びをする人が増えています。そのような状況下で、AIとの会話の中で企業とユーザーが出会う新しい場として登場したのが「ChatGPT広告」です。

顧客接点としてAIの重要性を理解しつつも、「実際いくらかかって、どれくらいクリックされるの?」と様子見をしている担当者は多いのではないでしょうか。しかし、このまま様子見を続けていると、すでにAI集客を導入している競合と大きな差が開いてしまうかもしれません。

そこで株式会社ゴンドラ(以下、ゴンドラ)では、ChatGPT広告を配信・検証してみました。

今回はCTR・CPCなどの配信結果に加え、広告をクリックした人がLPをどこまで読んだのかを、メルマガから訪れた人と比べながら分析しました。実際に運用してわかった注意点もあわせて紹介します。

※本記事の内容は、2026年9月広告配信時点(ベータ版)の検証にもとづきます。仕様は今後変わる可能性があります。

ChatGPT広告とは?

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)とは、ユーザーがChatGPTで商品を調べたり、比較・検討したりしている会話の中に表示される広告です。

これまでの検索広告は、ユーザーが入力した「キーワード」に合わせて表示されていました。一方ChatGPT広告は、ユーザーが今どんなことに悩み、何を知りたいのかという「会話の文脈」に合わせて表示されるのが大きな違いです。

ChatGPT広告はどこに、どのように表示される?

広告は、ChatGPTの回答の近くに「広告」ラベルが付いたカード形式で表示されます。カードは「画像・広告主名・タイトル・説明文」で構成され、クリックすると広告主が指定したページ(LP:ランディングページ)に移動する仕組みです。

ChatGPT広告の基本やリスティング広告への影響については、以下の記事でも解説しています。

ChatGPT広告で設定・変更できること

管理画面(Ads Manager)で設定できる主な項目は、次のとおりです(2026年9月・ベータ版の入稿時点)。

項目設定できる内容
キャンペーンの目的クリック/リーチ/コンバージョン
予算日予算(1日あたりの平均額。1日の消化は最大2倍まで)、または通算予算(期間全体の上限)
入札自動入札、または手動入札(クリック単価の上限を指定)
配信エリア国または郵便番号(都道府県は英語入力で指定可能)
配信期間開始日〜終了日時
コンテキスト広告を届けたいユーザー像を文章で入力
クリエイティブ画像・タイトル・説明文・リンク先
配信時間帯指定不可

Web広告を運用したことがある方であれば誰でも設定できる項目ばかりですが、「コンテキスト」というChatGPT広告ならではの項目がある点に注意しましょう。

ChatGPT広告の「コンテキスト」とは?

コンテキストとは、「どんな状況で、何に悩み、何を調べている人に届けたいか」を文章で書く設定のことです。

従来のリスティング広告などのように「SEO おすすめ会社」といったキーワードや、「30代・男性・会社員」のように特定の属性情報を登録するわけではありません。ターゲットの抱える課題や状況を想定して、文章で設定する点が特徴的です。

リスティング広告ChatGPT広告
広告の出し分け基準キーワード・属性を登録「コンテキスト」としてプロンプトを入力
登録する内容の例「SEO おすすめ会社」「30代・男性」「アクセスが減って原因を調べているWeb担当者」
広告が表示されるきっかけ検索したキーワード会話の内容・流れ

ChatGPTはこの文章とユーザーの会話内容を照らし合わせて、広告を表示する相手を判断していると考えられます。

ゴンドラがChatGPT広告を検証した理由

今回の検証のねらいはCV獲得ではなく、新しい広告媒体の特徴や運用のコツを、自社で実際に配信して「一次情報」として得ることです。

ChatGPT広告は始まったばかりで、費用の相場や効果的な設定方法といった実データがほとんど出回っていません。ゴンドラでは、こうした新しい媒体をいち早く自社で試し、その知見をお客様へのご提案に活かしています。

今回の配信条件

今回は、自社で開催したウェビナーの申込ページを広告のリンク先にして、以下の条件で配信しました。

項目内容
配信期間2026年9月25日〜9月29日(5日間)
広告費51,895円(税別)
リンク先自社ウェビナー「GA4とClarityで始めるAIO実践講座」(9/29開催)の申込ページ
https://www.gon-dola.com/event/20260929/
配信設定クリック目的・通算予算・手動入札(クリック単価の上限500円)

何が結果に影響したのかを見極めるために「一度に変える条件は1つだけ」というルールで、次の2つのキャンペーンを同時に配信しました。

キャンペーン比較内容概要
A:コンテキスト比較広い設定ターゲットや課題を浅く広く網羅できる内容
狭い設定特定のターゲットや課題を狙った、ピンポイントな内容
B:クリエイティブ比較実写ウェビナーに登壇する講師の写真
ロゴゴンドラの企業ロゴ

ChatGPT広告の配信結果からわかったこと

今回の検証でわかったのは、以下の3点です。

  • ChatGPT広告からの訪問者は、一定の関心度を持ってLPを読み進める
  • コンテキストは「狭い設定」がCTR・CPCともにややよい傾向にある
  • クリエイティブは、講師の実写画像がロゴよりCTR・CPCともによい数値だった(参考値)

ここからは、気になるポイントごとに詳しくみていきます。

ChatGPT広告から来た人は、LPをどこまで読む?

ChatGPT広告から来た人は、自社メルマガから来た人ほどはLPを読み進めなかったものの、外部の配信リストから来た人よりは深く読み進めていました。

冒頭で約6割が離脱したものの、そこを越えた人の約半数はページの半分まで読み進めており、一定数は関心を持ったユーザーが流入していたと考えられます。LPをどこまでスクロールしたかを10%刻みで比べた結果が次のグラフです。

指標ChatGPT広告自社メルマガ外部の配信リスト
10%まで到達39.3%61.4%39.8%
50%まで到達17.9%47.4%3.7%
90%まで到達6.0%45.6%3.1%
平均エンゲージメント時間約7秒約18秒約4秒

自社メルマガ経由はページの序盤(20%地点)まで進んだ人のほとんどが、そのまま最後までスクロールしていたのに対し、外部配信リスト経由は6割が冒頭で離脱し、20%以降まで読んだ人は約4%でした。一方、ChatGPT広告経由も冒頭での離脱は約6割でしたが、会話の文脈に沿って表示されている影響なのか、訪問者全体の約2割がページの半分まで読み進めていました。

なお、流入の約65%がスマホからだったため、モバイルでの読みやすさが重要です。また、スクロール到達率は「どこまで読んだか」を示す指標であり、申込への意欲を直接表すものではありません。

※訪問者数は経路によって大きく異なります。自社メルマガ経由の訪問者数を1とすると、ChatGPT広告経由は約2、外部の配信リスト経由は約15でした。今回は人数の多い・少ないではなく、訪問者のうち何割がどこまで読み進めたかで比べています。 

ChatGPT広告のCTR・CPCはどれくらいだった?

ChatGPT広告を5日間配信した結果、広告は約3万回表示され、156回クリックされました。クリック率(CTR)は0.51%、1クリックあたりの費用(CPC)は平均333円です。

キャンペーン表示回数クリック数CTRCPCCPM広告費
A:コンテキスト比較17,175回87回0.51%334円1,690円29,033円
B:クリエイティブ比較13,251回69回0.52%331円1,725円22,861円
合計30,426回156回0.51%333円1,706円51,895円

※CTR:表示回数のうちクリックされた割合/CPC:1クリックあたりの費用/CPM:広告を1,000回表示するのにかかった費用

設定の異なる2つのキャンペーンでも、CTR・CPCはほぼ同じ水準でした。手動入札の上限は500円に設定していたため、今回の検証における実際のクリック単価は上限の7割ほどに収まったことになります。

ChatGPT広告はまだ始まったばかりであり、一般的なCTRやCPCの相場と呼べる明確な基準は定まっていません。そのため、今回の「1クリック300円台」という結果は、「BtoB向けウェビナーという1つの商材で、5日間だけ配信した際の実データ」となります。この数値は、あくまで参考値である点に注意しましょう。

ChatGPT広告のコンテキスト設定はどう書くと効果的?

コンテキスト(ターゲットの書き方)を比べたところ、「狭い設定」のほうがCTR・CPCともにややよい傾向でした。一方、「広い設定」は表示回数が多く、より多くの人に広告が届いています。

コンテキスト表示回数クリック数CTRCPCCPM広告費
広い設定10,951回51回0.47%342円1,591円17,427円
狭い設定6,224回36回0.58%322円1,865円11,606円

この2つは、同じ期間・同じクリエイティブで並行して配信したため、今回の検証の中で最も条件がそろった比較です。ただし、差は小さいため「ややよい傾向」として見るのが妥当です。

  • 広い設定
    表示回数は狭い設定の約1.8倍。1,000回表示あたりの費用も約15%安いが、クリック率は低め
  • 狭い設定
    表示回数は少ないが、クリック率は0.11ポイント高く、クリック単価も20円ほど安い

比べたのは、次の2種類のコンテキストです。

種類設定内容
広い設定AI検索対策の必要性に気づき始めた段階の人に向けた幅広い内容
狭い設定GA4やClarityを使った、AI対策の具体的な分析手順を探している人に向けた内容

広い設定は、「AI検索対策が必要かも」と課題に気づきはじめた段階の人を想定しました。一方、狭い設定は、GA4やClarityといった具体的なツール名や、知りたい内容まで書き込み、すでに解決策を探している段階の人に絞りました。

ターゲットを具体的に書くほど、広告が表示される会話は絞られます。そのぶん、広告の内容とユーザーの悩みが一致しやすくなり、クリックにつながりやすくなると考えられます。

ChatGPT広告のクリエイティブはどれが効果的だった?

画像を比べたところ、講師の顔が見える実写画像のほうが、ロゴ画像よりもCTRが高く、CPCも安い結果になりました。

画像表示回数クリック数CTRCPC広告費
講師の実写4,459回26回0.58%307円7,975円
ゴンドラのロゴ8,792回43回0.49%346円14,886円

なお、比較した2つの広告は、画像以外の条件を以下のように統一しました。

項目設定内容
タイトル【無料】AI検索時代に備える!GA4とClarityで始めるAIO実践講座
説明文AI検索の対策(AIO)、後回しにしていませんか?ユーザーの行動を可視化し、次世代のSEO・AIOに繋げるステップをわかりやすく説明。業種不問で今すぐ実践できるノウハウをお届けします。
テキストのカスタマイズ
(会話に合わせて文面を自動調整する機能)
オフ

ChatGPT広告を運用するときのポイント

検証結果と運用中に起きたことをふまえ、これからChatGPT広告に取り組む方に意識していただきたいポイントをまとめました。

  1. コンテキストは「広い設定」と「狭い設定」を両方試す
  2. 人物画像を活用する
  3. 配信期間を確保し、1つずつ比べて改善を回す
  4. 計測を整えたうえで、コンバージョン目的の配信も試す

どのようなことなのか、詳細をみていきましょう。

1. コンテキストは「広い設定」と「狭い設定」を両方試す

リソースに余裕がある場合は、コンテキストを「広い設定」と「狭い設定」の両方で試してみるとよいでしょう。

最初からコンテキストを1つに絞らず、2種類以上の書き方を同時に配信し、反応のよいほうに寄せていくと効率的です。

何を書けばいい?コンテキストに入れたい5つの要素

自由に文章を書ける分、「何を、どこまで書けばいいのか」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。

決まったフォーマットはありませんが、今回の検証では次の5つの要素を盛り込みました。

要素書く内容今回の例
1. 誰か職種・立場Web担当者
2. 今の状況すでにしていること、置かれている環境GA4は導入している
3. 悩み・課題うまくいっていないこと具体的な施策に落とし込めていない
4. 知りたいことChatGPTで調べていそうなことAI経由の流入の見える化、分析手順、生成AIに引用される方法
5. 求めているもの解決のために欲しい情報・手段実践的なヒント、具体的な手順

ポイントは、ユーザーがChatGPTに実際に質問しそうな悩みや言葉を想像して書くことです。「こんな人が、こんなことで困って、ChatGPTに相談している」という場面が浮かぶように書くと、広告の内容と会話がかみ合いやすくなります。

コンテキストを書くときの2つのコツ

5つの要素をふまえたうえで、実際に書くときに意識したいコツを2つ紹介します。

  • コンテキストと広告の内容をそろえる
  • ユーザーの「検討段階」を意識する

1つ目は、コンテキストと広告の内容をそろえることです。コンテキストで想定した悩みに、広告文とリンク先のページがきちんと答えているかを確認しましょう。悩みと広告の内容がずれていると、表示されてもクリックされにくくなります。

2つ目は、ユーザーの「検討段階」を意識することです。課題に気づいたばかりの人か、具体的な解決策を探している人かによって、書く内容は変わります。どの段階の人に届けたいかを先に決めておくと、書く内容に迷いにくくなります。

2. 人物画像を活用する

今回の検証では、実写画像はロゴよりもクリック率が高いという結果が得られました(実写0.58%、ロゴ0.49%)。

ChatGPT広告は、ユーザーが悩みを相談している会話の流れの中に表示されます。そうした場面では、「誰が話すのか」「誰が提供するのか」が伝わる画像のほうが安心感につながり、目に留まりやすい可能性があります。

特にウェビナーやセミナー、専門家による相談サービスなど「人」が価値の中心になる商材では、講師や担当者の写真を使った広告を一度試してみるとよいでしょう。

なお、画像は正方形で小さく表示されるため、文字を入れて訴求するのには向いていません。人物やロゴなど、ひと目で何かが伝わる画像を選ぶのがポイントです。

3. 配信期間を確保し、1つずつ比べて改善を回す

ChatGPT広告で成果を上げるには、少なくとも2週間程度の配信期間を確保し、結果を見ながら改善を重ねることが大切です。審査(「アカウント審査」と「広告審査」の2つ)や配信の立ち上がり、数値の反映遅れを考えると、数日間の配信では結果を見て手を打つ前に期間が終わってしまいます。

ABテストを行うときは、今回の検証と同じように「変える条件は1つだけ」にするのがおすすめです。複数の要素を同時に変えると、どちらが結果に効いたのかがわからなくなるためです。

なお、比較を正しく行うには、期間中に安定して配信されていることが前提となります。予算や入札の設定で配信が偏らないよう、「配信するときの注意点」もあわせて確認してみてください。

4. CV(獲得)を狙う場合は、計測を整えて「コンバージョン目的」を選択する

計測環境が整ったら、キャンペーンの目的を「コンバージョン」に切り替えて配信してみましょう。申し込みや購入など、直接的な成果につながりそうなターゲットへアプローチしやすくなります。

なお、キャンペーンの目的を途中で切り替えることはできません。目的を変更したいときは、再度キャンペーンを作成しましょう。

2026年9月24日に開催されたOpenAIの公式セミナーでは、ChatGPT広告の推奨設定として以下がアナウンスされました。

  • 広告の目的は「コンバージョン」を選択する
  • 入札はAIに任せる「結果の最大化」を選ぶ
  • キャンペーンは細かく分けすぎず、AIに学習を任せる

ただし、前提として成果を正しく計測できる環境が必要です。ブラウザ側で計測する「ピクセル」やサーバー側から成果データを送る「コンバージョンAPI(CAPI)」、Google アナリティクスなどを併用し、計測の漏れを防ぎましょう。

※今回の検証では、新しい広告媒体においてCTRやCPCなどがどのくらいの水準になるのか、基礎的な配信数値を把握することを最優先としました。そのため、あえてセオリーとは異なる「クリック目的」を選択し、キャンペーンを細分化してコンテキストやクリエイティブの違いによる影響を比較・検証しています。

ChatGPT広告を配信するときの注意点

ここでは、実際にChatGPT広告を運用してみて得られた発見と注意点を紹介します。

  1. 予算は「日予算」で設定し、入札単価は低めから始める
  2. 広告費は遅れて反映されるため、上限ぎりぎりまで使わない
  3. 停止や表示の反映にも時間差があるため、早めに操作・確認する

各項目について、配信中の具体的なエピソードとともにみていきましょう。

1. 予算は「日予算」で設定し、入札単価は低めから始める

今回、期間予算(キャンペーン総予算)を設定して配信したところ、配信期間全体で均等に割り振られず、初日に大半を使ってしまう傾向が見られました。そのため、ChatGPT広告の予算は、1日あたりの平均額を決める「日予算」で設定するのがおすすめです。

なお、日予算は7日間の平均で管理されるため、1日あたり最大で日予算の2倍まで消化されることがあります。日予算でも日によっては設定額を上回ることはありますが、上限(2倍)が決まっているため、通算予算のように初日に大半を使ってしまう事態は防ぎやすくなるでしょう。

OpenAIも、初めて利用する場合は日予算から始めることを推奨しています。なお、今回の検証は通算予算で配信しており、日予算の仕様はOpenAI公式ヘルプの記載にもとづきます。

今回、通算予算・クリック単価の上限500円(推奨値)で配信したところ、初日(9/25)だけで5日間の費用全体の約66%を使い、2日目はほとんど表示されませんでした。

日付A:コンテキスト比較B:クリエイティブ比較
9/25(金)20,786円(予算の69%)13,523円(予算の68%)
9/26(土)495円475円
9/27(日)2,953円2,319円
9/28(月)4,800円5,326円
9/29(火)0円(停止)1,220円

なお日予算にすると、入札をAIに任せる自動入札も選べるようになります。手動入札を使う場合は、「上限単価」(1クリックに支払ってもよい最大額)を高くするほど配信が一気に進む点に注意が必要です。

また、運用上の注意点として以下の仕様にも留意が必要です※。

  • 予算形式の変更制限
    期間予算から日予算への変更は可能だが、逆(日予算→期間予算)はできない
  • 日予算の下限値
    アカウント通貨ごとの最低金額(下限値)が設定されている
  • 段階的な自動決済
    新規アカウントは支払い基準が低めに設定されており、段階的に上がっていく
    (ゴンドラ運用時の例: 3,000円×2回→6,000円×2回→12,000円×2回…)

今回のクリック単価は上限の7割ほど(約330円)だったため、低めの単価から始めて、表示回数や消化額を見ながら少しずつ引き上げていくのが安全です。ただし、100円など低すぎる単価では「配信されない可能性がある」と表示されるため、下げすぎにも注意しましょう。

※出典:OpenAI|Creating campaigns for ChatGPT Ads、Billing & Payment(支払い基準額の金額例はゴンドラの運用実績)

2. 広告費は遅れて反映されるため、上限ぎりぎりまで使わない

予算がどれだけ使われたかは、管理画面の「支出」だけでなく、クレジットカードの請求履歴もあわせて確認しましょう。管理画面の広告費は、半日以上遅れて反映されることがあるためです。反映が遅れるぶん、予算を上限まで使い切ろうとすると、オーバーしやすくなる点にも注意が必要です。

ゴンドラが運用した際も、管理画面の「支出」は遅れて反映されており、しばらくは0円のままでした。一方、クレジットカードへの請求は配信と並行して進んでいたため、途中からは請求履歴を見て予算を管理しています。

管理画面の数字だけを見ていると、実際の消化額を把握できず、気づいたときには予算の上限に近づいていることもあります。予算は上限まで使い切ろうとせず、少し余裕を残して配信を止めるのが安全です。

なお、OpenAIのヘルプでも、管理画面の支出の表示は7〜8時間ほど遅れることがあり、0円と表示されていても課金は進んでいる場合があると案内されています。遅れの幅は毎回同じとは限らず、今後改善される可能性もあります。

3. 停止や表示の反映にも時間差があるため、早めに操作・確認する

広告のオン・オフや設定の変更は、反映までに時間がかかることを念頭に置き、余裕を持って行いましょう。あわせて、配信開始直後には、すべての広告がきちんと表示されているかを確認することが大切です。

今回、前日に停止した広告が、翌日も40回ほど表示されていました。停止の操作は、時間差を見込んで早めに行うのが安全です。

また、画像を比べるキャンペーンでは、ロゴ広告だけが表示され、実写広告は2日間表示されませんでした。複製しての再入稿や、ロゴ広告の停止を試しても変わらず、3日目に複製した2つの実写広告を両方オンにしたところで、ようやく表示が始まりました。原因はわかっていません。

比較検証をする場合は、片方の表示が0回のままだと比べることができません。定期的に表示状況を確認し、問題があれば早めに対処しましょう。

なお、ChatGPT広告は現在ベータ版のため、こうした挙動は今後のアップデートで改善される可能性があります。

今回の検証だけでは判断できないこともある

今回の結果は、5日間・広告費約5万円という限られた条件での検証です。データ量が少なく商材・期間も限られているため、数値の差を「〇〇だから成果が出た」と断定するものではないと考えています。

この記事で発信してきた情報は、あくまで「ChatGPT広告を実際に配信すると、どのようなことが起きるのか」を示す一例です。商材や条件が変われば結果も変わるので、そのまま自社に当てはめるのではなく、今後広告を配信する際の判断材料のひとつとしてご活用ください。

ChatGPT広告は「小さく試して、特性をつかむ」ことから始めよう

ChatGPT広告は、AIとの会話の中で悩みを相談している人に広告を届けられる、新しい顧客接点です。今回の検証では、次のことがわかりました。

  • CTRは0.51%、CPCは平均333円
  • ChatGPT広告から来た人は、自社メルマガほどではないものの、外部の配信リストよりはLPを深く読み進めていた
  • コンテキストは「狭い設定」がCTR・CPCともにややよい傾向だった
  • 予算消化の偏りや管理画面の反映遅れなど、運用上の注意点があった

これから取り組むなら、まずは少額でテスト配信し、コンテキストやクリエイティブを1つずつ比べながら、自社に合う設定を見つけていくのがおすすめです。

ゴンドラは、既存媒体の運用に加え、新しい広告媒体の一次検証にも継続的に取り組んでいます。実際に配信して得た知見をお客様へのご提案に活かすとともに、今後も媒体のアップデート情報やマーケティングに役立つ情報を発信していきます。

「ChatGPT広告に興味はあるが、自社に合うのか分からない」
「新しい広告媒体を試したいが、設定や計測の進め方に不安がある」

このようなお悩みをお持ちの企業は、ぜひお気軽にゴンドラへご相談ください。

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