Meta広告、効果測定の定義を刷新!数値のズレはなぜ起きていたのか

Meta広告、効果測定の定義を刷新!数値のズレはなぜ起きていたのか

Meta社より、広告の効果測定を簡素化するアップデートが発表されました。今回のアップデートは、「どの数字を信じてキャンペーンを判断すべきか」という、多くの広告担当者が長年抱えてきた悩みに直接応えるものです。

変更の背景と実務への影響を正確に把握することが、今後の運用精度を高めるうえで重要になります。

なぜ数値のズレが起きていたのか?

今回の変更を理解するには、まずこれまでの計測の仕組みを知る必要があります。

従来のMeta広告は、「いいね!」「シェア」「リンククリック」といった異なるユーザー行動をすべてまとめて「クリック」として扱い、コンバージョンに紐づけていました。

一方で、Google Analytics 4(以下、GA4)などのWeb解析ツールが追えるのはWebサイトへのリンククリックのみです。その結果、「広告マネージャ上では100件のCVが計上されているのに、GA側では50件しか確認できない」、といった数値のズレが慢性的に発生していました。

広告主からすると「どちらの数字を信じればいいのかわからない状態が続いていたわけです。

なお、GA4側でも参照元情報の引き継ぎに関する仕様変更が行われており、計測の前提が変わっています。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

今後、Meta広告の効果測定で変更になる内容

この問題を解消するために、Meta社はアトリビューションの定義を大きく見直しました。

変更点は、主に2つです。

クリックスルーアトリビューションの定義を「リンククリックのみ」に統一

クリックスルーアトリビューションの定義が、「リンククリックのみ」に絞られました。これにより、Meta広告とGoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールの数値が、大幅に近づくことが期待されます。

「いいね!」「シェア」「保存」といったリンククリック以外の行動は、エンゲージスルーアトリビューションという別の枠で管理されます。この指標は、ソーシャルメディア特有のユーザー行動を可視化するものです。

近年は、リンクをクリックしなくても、シェアや保存をきっかけに後日購入に至る消費者が増えてきています。Meta社は、ユーザー行動を正しく把握し、コンバージョンへの貢献度を測定するためにも、エンゲージスルーアトリビューションも積極的に活用することを推奨しています。

「クリックに至らない行動をどう評価するか」という考え方は、Google広告の「ブランド関連検索」指標にも共通していますので、気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

動画広告のエンゲージ基準を10秒から5秒に短縮

あわせて、動画広告においてエンゲージとみなす視聴時間の基準が、10秒から5秒に短縮されました。背景にあるのはリールの普及です。

Meta社によると、リール広告経由の購入コンバージョンの46%が視聴開始からわずか2秒以内に発生しているといいます。今回のアップデートは、ユーザーの意思決定が速くなっている実態に合わせ、10秒という従来の基準を見直した形となります。

実務で押さえておきたい注意点

3月後半から順次適用が始まると、広告マネージャ上のクリックスルーCV数がこれまでより少なく表示されるようになります。

しかし、これは広告効果が落ちたのではなく、測定の定義が正確になった結果です。課金ロジックに変更はないため、請求額への影響はありません。対象となるのは、ウェブサイトコンバージョンおよび店舗コンバージョンに最適化したキャンペーンです。

変更が適用されたあとは、クリックスルーとエンゲージスルーの2つの指標をセットで確認する習慣をつけることが、Meta広告運用において重要になります。

またMeta社は、サードパーティの計測ツールであるNorthbeamおよびTriple Whaleとの連携も発表しています。今後、これらのツールでもクリックとビューの両データをもとにしたアトリビューション計測が可能になる予定です。該当ツールを利用している場合は、アップデート情報を確認しておきましょう。

まとめ

今回の変更は、Meta広告の計測をより実態に即したものへと近づけるための大きな一歩です。数値が下がったように見えても慌てず、測定の「意味の変化」を正しく理解したうえで判断することが重要です。

クリックスルーとエンゲージスルーを使い分けることで、これまで見えにくかったソーシャル特有のユーザー行動も評価できるようになります。今回の変更を機に、指標の読み方そのものを見直してみましょう。

計測の見直しはMeta社だけの動きではなく、Yahoo!広告でも「推定コンバージョン」という新たな計測手法が導入されています。プラットフォーム横断で理解を深めたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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