【活用事例】Pinterest広告とは?特徴や料金をわかりやすく解説

【活用事例】Pinterest広告とは?特徴や料金をわかりやすく解説

Pinterestは、WebやPinterest上に投稿されている画像を自分専用のボードに収集してシェアできるサービスです。

近年ユーザー数が急増しているPinterestに出稿できる広告には、どのような効果があるのでしょうか?

この記事では、Pinterest広告の特徴や料金の基本を初心者向けに解説します。

ビギニャー

先輩、何見ているんですか?Instagram……?

シニヤン

ビギニャー君、これはPinterest(ピンタレスト)だよ。Instagramみたいに画像がメインのサービスだけど、ちょっと違うかな。

ビギニャー

ぴ、ぴんたれすと……?なんですかそれーー!!?

Pinterestとは?

Pinterest(ピンタレスト)とは、画像を「ボード」と呼ばれる仮想スクラップ画面に貼り付けて、世界中のアイデアを発見・収集(ピン)するサービスです。

Pinterestには、インテリアやファッション、レシピ、ビジネスなどさまざまなジャンルのアイデアが投稿されています。 アイデアの収集や新しい商品との出会い、インスピレーションを刺激するツールとして世界中のユーザーに活用されています。

Pinterestのできること

説明だけを読んでも、Pinterestがどのようなサービスなのかイメージできない方も多いでしょう。 ここでは、Pinterestのできることを簡単に説明します。

機能概要
ピン外部のWebサイトなどで見つけた画像や動画をPinterestに貼り付けて、いつでも見たりサイトに飛んだりできるようにする機能。
リピンPinterestユーザーが収集した画像を自分のボードに保存して、新しいアイデアを発見する機能。
LikePinterest上の気に入った画像や動画に「いいね」する機能。 Likeした画像や動画は、ボードではなくLikeページに保存される。
ボードの作成ボードは、「お気に入りフォルダ」のような機能。 「インテリア」「ファッション」などカテゴリを分けてピンやリピンしていくと、情報を整理しやすくなる。 ボードは公開・非公開を設定でき、メモを残すことも可能。
メッセージピンした画像を、ユーザーにメッセージ付きで送信できる機能。 気に入った画像を共有するだけではなく、双方向の会話が可能。

ユーザーの属性

日本のPinterestユーザーは約870万人にのぼり、そのうち57%が女性、43%が男性です。 利用しているユーザーで多い年代は20代から40代までですが、それ以上の年代の方にも活用されています。

ユーザーが関心を持っている分野として、料理やファッション、ショッピング、美容、インテリアといったものが挙げられます。

Instagramとの違い

画像がメインのSNSというとインスタですが、InstagramとPinterestには大きな違いがあります。そもそもInstagramのミッションは、「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」です。つまり、交流がメインのSNSといえます。

対してPinterestのミッションは、「すべての人に好きな人生を創るためのインスピレーションを与えること」です。つまり、Pinterestは情報収集がメインで、厳密にいうとSNSではありません。 Pinterestのユーザーは交流よりも必要な情報を求めているといえます。

企業のPinterestアカウント

Pinterestでアカウントを運用している企業もあります。日本における企業のPinterestアカウントをご紹介しましょう。

レシピ配信で自社サービスに誘導!|クックパッド株式会社

クックパッドのPinterestアカウントは、日々真似しやすいレシピを発信。美味しそうな料理の写真でユーザーの興味を引き、自社サービスへの誘導に活用しています。

多様なサービスを活かした幅広い発信|楽天グループ株式会社

楽天市場や楽天トラベル、楽天レシピなど複数のサービスを展開する楽天グループ株式会社は、各サービスの強みを生かした情報発信を実施中。

たとえば、楽天市場ではおすすめの商品、楽天トラベルでは旅先の美しい風景、楽天レシピでは美味しそうな料理の画像を投稿しています。こういったユーザーの興味を引くおしゃれな画像で、各サービスに上手く誘導しています。

ファッションカタログのようなおしゃれな写真で自社商品をPR|ギャップジャパン株式会社

ファッションブランド、GAPのPinterestアカウントでは自社商品を紹介しています。季節ごとの新商品や子供服などを見やすくグループ分けして、モデルの着用写真を掲載。Webカタログのような感覚で見られる、購買意欲を掻き立てるアカウントに仕上がっています。

シニヤン

わかりやすくいうと、気に入った画像や動画とかをストックしておけるサービスのことかな。

ビギニャー

なるほど〜!ありそうでなかったサービスですね!

シニヤン

ちなみに、Pinterestには広告も出稿できるから、ビジネスで活用している企業も多いんだ。

Pinterest広告の特徴と効果

Pinterest広告(Pinterest アド)とは、Pinterestで配信できる広告のことです。 Pinterestのビジネスアカウントを開設すると、Pinterest広告を出稿できるようになります。

Pinterest広告は2022年6月より配信可能となった新しい広告なので、まだまだライバルが少なくて先行優位で高い成果を得られる可能性が高いでしょう。

ただし、画像や動画といったクリエイティブで訴求していく広告となるため、あらかじめクリエイティブを作成しておく必要があります。 事前準備は必要になりますが、ファッションやインテリアのように視覚的な訴求をしたい商材のアピールに効果的な媒体です。

  • 新しい出会いを求めているユーザーに訴求できる
  • 自然な形で広告を掲載できる
  • 幅広い層に訴求できる

Pinterest広告には、ほかのWeb広告にはない独自のメリットがあります。 ここでは、詳しい特徴と効果について解説します。

新しいアイデアを求めているユーザーに訴求できる

Pinterestの最大の特徴は、新しいアイデアを求めて利用するユーザーの多さです。公式発表によると、Pinterest検索の97%が非ブランド指名検索、つまり目当てのブランドや商品を決めていないユーザーであることがわかっています。

また、日本の Pinterestユーザーの5人に2人が「何かを購入する際にPinterestでアイデアを探している」と回答しています。

つまり、Pinterestを利用しているユーザーは、積極的に商品を探している方がほとんどということなのです。 購入意欲の高いユーザーが集まるプラットフォームに広告を出稿すれば、自社の商品に興味を持ってもらえる可能性は一気に高まるでしょう。

自然な形で広告を掲載できる

Pinterest広告の掲載方法は、通常の投稿と同じような形式です。 広告感が薄いため、ユーザーは抵抗感を抱かずに広告をクリックしてくれます。

幅広い層に訴求できる

Pinterestのユーザー層は20代から40代までの女性がメインですが、それ以上の年代の方や、男性にも利用されていることがわかっています。ユーザー層がとにかく幅広いため、あらゆるターゲット層への訴求に有効なのです。

Pinterest広告のフォーマットの種類

Pinterest広告には、さまざまな広告のフォーマットがあります。 ターゲットや商材に合わせて最適なフォーマットで出稿できれば、より効果的な広告になるでしょう。 ここでは、Pinterest広告のフォーマットの種類についてご紹介します。

フォーマットの種類概要
スタンダード画像アド基本のフォーマット。 画像1枚とタイトル、説明文で構成された広告。
カルーセルアド2~5枚の画像とタイトル、説明文で構成された広告。 スワイプすることで1枚1枚を表示できる。
スタンダード動画アド一般的なピンのサイズと同じサイズの動画広告。
ワイド動画アドモバイル端末の画面全体に表示される動画広告。 通常ピンの2列分の幅に表示される。
コレクションアドモバイルデバイスのフィードで、メインの画像の下に3枚の画像を表示させる形式の画像広告。
アイデアアド動画や画像、リスト、カスタムテキストなどの複数のコンテンツを組み合わせて1つのピンとして表示する形式の広告。
ショッピングアド「Pinterestカタログ」と呼ばれるデータフィードを利用したダイナミック広告。

フォーマットのなかには、オーガニック投稿をそのまま広告として出稿できるものもありますし、広告のキャンペーンを利用しないと配信できないものもあります。フォーマットごとのルールについて詳しく知りたい方は、Pinterest Businessが発表している資料を参考にしてみてください。

シニヤン

近年注目されている動画広告が出稿できるのも、Pinterest広告の強みだよね。

ビギニャー

へぇ~。いろいろなコンテンツを組み合わせて配信できるのはいいですね!ちなみに、ほかのプラットフォームのようにターゲティングなどの細かい設定はできるのでしょうか?

シニヤン

そうだね。Pinterest広告は、目的に合わせた配信やターゲティングを行ったうえでの配信なども、もちろん可能だよ!

Pinterest広告のできること

Pinterest広告には、広告の出稿者が目的を達成できるようにいろいろな機能が搭載されています。 ここでは、Pinterest広告でできることについてご紹介します。

  • 目的に合わせた配信
  • ターゲティング

上記、2つの詳細を確認していきましょう。

目的に合わせた配信

Pinterest広告では、出稿者の目的に合せて以下のようなキャンペーンタイプが用意されています。

  • 認知度を高める
  • 比較検討を促す
  • コンバージョン数を増やす

各目的を表にまとめました。

認知度を高める

ブランド認知度動画視聴回数
概要ブランドや商品、サービスの認知度を高めるためのキャンペーンブランドの認知度を高めてWebサイトでのアクションを促すための動画キャンペーン
対応フォーマット画像・カルーセル・動画・ワイド動画・コレクション・アイディア動画・ワイド動画
入札タイプ広告表示課金(CPM)視聴課金(CPV)※動画が2秒以上視聴されたら課金

比較検討を促す

検討促進
概要広告をクリックするユーザーを増やすためのキャンペーン
対応フォーマット画像・カルーセル・動画・コレクション・アイディア
入札タイプクリック課金(CPC)

コンバージョン数を増やす

コンバージョン数カタログ販売
概要Webサイトでのアクションを促すためのキャンペーンショッピングアドで商品をプロモーションする
対応フォーマット画像・カルーセル・動画・コレクション・アイディアショッピング・コレクション
入札タイプ平均コンバージョン単価(CPA)平均コンバージョン単価(CPA)

上記のように、キャンペーンの目的によって対応しているフォーマットの種類も入札タイプも大きく異なります。

ターゲティング

Pinterestでは、ユーザーの行動や関心にあわせてコンテンツを表示させます。 広告も、ユーザーや関心にもとづいて出稿(ターゲティング)することが可能です。

また、広告の出稿者が保有しているお客さまの情報を反映する機能も搭載しています。 Pinterest広告で利用できるターゲティング機能としては、以下のようなものがあります。

機能概要
オーディエンス顧客リストや自社サイトに訪問したことがあるユーザー、Pinterestの自社コンテンツに何らかのアクションを取ったことのあるユーザーからリストを作成する。
アクトアライクオーディエンス既存のオーディエンスと行動が似ている新しいユーザーに広告を配信する。
インタレスト自社広告に関連したトピックを選択して、興味関心が高いユーザーを絞り込む。
キーワードターゲットにするユーザーが Pinterestで検索する際のキーワードまたはフレーズについて、含めるもしくは除外する。
属性「性別」「年齢」「場所」「言語」「デバイス」を選択してオーディエンスを絞り込む。
プレースメント広告を表示させたい場所を、ホームフィードや検索結果、関連するピンから選ぶ。
拡張設定で選択した内容と似ているインタレストやキーワードを検索しているユーザーを、自動的にターゲットの対象にする。

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