EFO対策を事例とともに紹介!CVR改善におすすめのツールや実施手順とは?

EFO対策を事例とともに紹介!CVR改善におすすめのツールや実施手順とは?

EFO対策とは、Webサイトの入力フォームを最適化し、ユーザーにとって使いやすいものにする施策です。

この記事では、EFOで離脱率の低下やCV率を向上させるための施策について具体例とともにご紹介します。

入力フォームの平均離脱率は、「平均70%以上」ともいわれていることをご存知でしょうか。

せっかく興味を持ってくれたユーザーを、入力フォームが原因で取りこぼしてしまうなんてもったいないですよね。

適切にEFOを実施して、コンバージョン率(CVR)の向上を目指しましょう。

ビギニャー

先輩、これお客さんのECサイトなんですけど、なかなか会員登録してくれるユーザーが増えないらしいんですよね。どこに問題があると思いますか?


シニヤン

そうだなぁ。ECサイトのデザインや商品は魅力的だし……。ん?あっ、会員登録の入力フォームを改善したほうがいいかもしれないね。


ビギニャー

え?そうなんですか!?具体的に、どんなところを直したらいいのでしょうか?

EFO対策でCVR・離脱率を改善する方法

入力フォームはCVRや離脱率に直結する部分なので、ユーザーにストレスを与えにくく使いやすいものにすることが大切です。ここでは、入力フォームの最適化(EFO)でCVRや離脱率を改善する手法を具体的に説明します。

  • 入力項目の手間を減らす
  • 入力フォームの視認性を高める
  • エラー表示の方法を工夫する
  • セキュリティを強化する
  • 入力へのモチベーションを高める
  • 離脱の導線を減らす

上記の6つの手法を詳しくみていきましょう。

入力項目の手間を減らす

入力フォームは、CRMやひとり一人に応じたアプローチをする「One to Oneマーケティング」を実行するときに必要な情報を収集する場です。

そのため、ついつい「項目を増やしてたくさんの情報を集めたい」と考えてしまう企業は多いかもしれません。

しかし、入力項目が増えるほどユーザーの負担は増え、入力が面倒だと思われるリスクが高まります。入力前や入力中の離脱を防ぐためにも、入力の手間は可能な限り軽減することを意識しましょう。

改善策の例

  • 入力項目をできるだけ少なくする
  • ソーシャルログイン機能を使う
  • 入力支援機能(入力補助機能)を活用する
  • 住所を自動入力できるようにする
  • 同じ項目を複数回入力させない
  • 残りの入力数をわかりやすく表示する

このように、必要最低限の情報だけを入力してもらう「シンプルなフォーム」に改善すると、入力に抵抗感を抱かれることを防げます。

入力フォームの視認性を高める

あなたは、「なんとなく使いにくいWebサイト」を見たことはありませんか?

「文字の大きさが適切じゃなくて見にくい」「情報量が多すぎて混乱する」「デザインや色合いが統一されていなくてゴチャゴチャしている」

このような理由でWebサイトの視認性が下がると、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまう可能性があります。視認性の低いデザインは、サイトだけではなく入力フォームの利便性低下につながることも多々あります。EFOのときは、入力フォームの視認性についても確認しておきましょう。

改善策の例

  • スマホの表示を最適化する
  • 必須項目を目立たせる
  • 入力例を出してわかりやすくする
  • サジェスト機能を利用する
  • 入力中の項目は色などで目立たせる
  • 送信ボタンを目立たせる

デザインや文字の大きさなどを見直してみて、スマートフォンとパソコンのどちらでも利用しやすいUI(ユーザーが目にする情報や操作性)に改善しましょう。

エラー表示の方法を工夫する

しっかりと情報を入力して「いよいよ登録!」というときに「入力ミスがあります」と表示されると、ユーザーにとって大きなストレスになります。

「どこが入力ミス部分なのかわかりにくい」「修正が面倒」「入力ミスになる項目が多すぎる」

このような場合、情報を修正してもらえずに離脱されてしまう可能性が高まるため注意が必要です。エラー表示の方法を工夫して、修正の手間を減らしてあげましょう。

改善策の例

  • 入力中のミスをリアルタイムで通知する
  • ページ離脱時にポップアップを表示させる
  • 入力ミスがあった項目に自動でジャンプする
  • 全角半角を自動で変換する機能をつける

大切なのは、とにかくエラーが起きにくくなるように工夫することです。加えて、エラーが起きている場所や理由をわかりやすくすると、ユーザーに与えるストレスを軽減できるでしょう。

セキュリティを強化する

自分の氏名や住所を入力するときは、誰でもセキュリティ面に対する不安を抱くものです。入力フォームやWebサイトの雰囲気などで不信感を与えるポイントがある場合、個人情報を入力することに抵抗感を抱かれ離脱されてしまうかもしれません。ユーザーに信頼してもらえるように、セキュリティ対策にも力を入れましょう。

改善策の例

  • 個人情報の取り扱い方についての同意を得る
  • セキュリティ対策の内容を明記しておく
  • プライバシーマークを取得する
  • 運営会社の情報を明らかにしておく

セキュリティ対策は、EFO施策の中で特に重要なポイントです。入力フォームだけではなく、サイト全体を信頼してもらえる内容に改善していくことが大切です。

入力へのモチベーションを高める

フォームに個人情報を入力することは、ユーザーにとって手間となる行為です。そのような行為を促すためには、入力することに対するモチベーションを高める必要があります。モチベーション向上には、メリットを提示したり入力のハードルを下げたりする施策が有効です。

改善策の例

  • 今だけ送料無料などの特典を用意する
  • このフォームからの申し込みでプレゼントを提供すると伝える
  • チャット形式で気軽に入力できるフォームにする
  • 1ページあたりの入力項目を減らす

「今ここで申し込むとお得かもしれない」と思わせることができれば、CVRを大幅に向上させられるでしょう。

離脱の導線を減らす

離脱の導線が設置されていると、それをクリックしたユーザーがそのまま戻ってこなくなる可能性があります。入力フォーム付近には、離脱につながる導線は設置しないように注意しましょう。

改善策の例

  • 商品のレコメンド表示を消す
  • 離脱防止ポップアップを表示する

どうしてもリンクを設置したいときは、新規タブで開くように設定しましょう。遷移先から離脱したあと、入力フォームのページに戻ってきてもらえるようになります。

ビギニャー

わー、離脱した経験がある入力フォームの特徴ばっかりです……!たしかに、このお客さんのサイトにも当てはまる項目がいくつかあります!


シニヤン

そうだね。入力フォームを改善するだけで、CVRはグッと上げられるはずだよ。実際、それで成功を収めた企業はたくさんあるしね。


ビギニャー

そうなんですか?例えば、どんな方法でCVRを向上させた事例があるのでしょうか?

EFO対策の企業成功事例

実際にEFOを実施するときは、どのような施策を行うことでどのような効果が得られるのでしょうか。ここでは、EFOの施策事例についてご紹介します。

1ページあたりの項目を減らしてモチベーションアップ

就職ナビサイトのA社は、ユーザーと企業のマッチングサービスを提供することを目的に、登録フォームに多くの項目を設けていました。学歴や職歴など、どれもサービスを利用するうえで欠かせない項目ばかりなので減らすことができません。

しかし、この項目の多さを面倒に感じ、途中で離脱してしまうユーザーが非常に多いようです。そこで、1ページあたりの入力項目を減らすEFOを実施。1ページあたり3~5つ程度の質問数に抑えました。

また、画面上に進捗状況を表示し、あとどれくらいで入力が終わるのかをひと目で分かるように改善。その結果、入力を完遂してくれる学生が大幅に増加しました。

入力フォームの簡略化でハードルダウン

食品通販サイトB社は、無料のお試しボックスを利用してくれたユーザーの継続利用率が高い傾向にあったので、お試しボックスの申し込み促進を希望していました。

しかし、継続率は高いものの、そもそもお試しボックスの申込数が伸び悩んでいることを課題に感じていました。そこで、ユーザーアンケートを実施して入力フォームの問題点を調査。すると、申し込み時の入力項目の多さやプライバシー情報の提供に抵抗を抱くユーザーが多いことが判明します。

改善策として、入力項目を簡単な情報のみに絞り込み、継続利用へ進む際に追加の情報を入力してもらう方針に変更。その結果、気軽にお試し利用に申し込んでくれるユーザーが増加し、継続利用率の向上に効果を発揮しました。

ビギニャー

へぇ~、すごいです!こんなちょっとの工夫でCVRって変わってくるんですね!


シニヤン

すごいでしょう?大切なのは、ユーザー目線に立ってEFOを実施することなんだ。ビギニャー君も、ぜひ顧客の利便性を意識しながら改善策を考えてみてね。


ビギニャー

はーい、わかりました!ところで、その「EFO」って一体なんなのでしょうか……?

EFO対策とは

EFOとは、入力フォームを使いやすく改善してCVRの向上を狙う施策です。魅力的なWebサイトやLPを制作しても、入力フォームが使いにくいものだと、せっかく心をつかんだユーザーをとり逃してしまう可能性があります。

そのため、EFOはWebマーケティングにおいて非常に重要な施策なのです。ここでは、EFOの概要を学んでいきましょう。

  • マーケティングにおけるEFOの効果とは?
  • EFOが重要な理由
  • 入力フォームにおける離脱率の平均

上記3点を詳しく解説します。

マーケティングにおけるEFOの効果とは?

EFO(Entry Form Optimisation)とは、Webサイトの「入力フォームを最適化」してユーザー向けに使いやすくする施策です。EFOを実施すると、ユーザーがストレスなく情報を入力できるようになったり、入力完遂率を高めたりすることができます。

例えば、ECサイトなどで入力フォームを開いたときに、「入力情報が多すぎる」「入力ミスの原因がわからない」とストレスを感じた経験はありませんか?なかには、そのまま入力を諦めたことがある方もいるかもしれません。

EFOを実施すると、このような入力フォームが原因の離脱や、ユーザーの不満を減らせます。入力フォームまで進んでくれるユーザーは、ほかのユーザーと比べると購買意欲や興味が高い水準にあります。

フォームの使いにくさが原因でユーザーを取りこぼしてしまうのは、非常にもったいないですよね。EFOはほかの施策と比べると重要性が低いと思われることも多いのですが、実はとっても大切な施策なのです。

EFOが重要な理由

個人情報を記載してもらう入力フォームの最適化は、企業だけではなくユーザーにとっても非常に重要な施策です。ここでは、それぞれの立場からEFOの重要性に迫っていきましょう。

EFOが顧客にとって重要な理由

ユーザー(顧客)にとってEFOが重要な理由は、スムーズに目的を達成できるようになるからです。そもそも、ユーザーは「この商品や資料が欲しい」と思い、フォームに進みます。このときに入力フォームの使い勝手が悪いと、途中でストレスが溜まって「面倒だからもういいや」と離脱につながる可能性が高まります。

ユーザーの顧客体験(CX)が低下するだけではなく、目的を果たせないという不利益を被ることになってしまうわけです。企業にとっては必要な情報を集めるために欠かせない入力項目であっても、ほんの少しの手間やストレスが生じるだけでユーザーは不満を感じます。

ストレスの原因は、「入力項目が多い」「入力欄が見にくい」「エラーが多い」と、さまざまです。このような小さなストレスで離脱されないように、EFOで入力の手間やストレスを低減し、目的達成をサポートすることが大切なのです。

EFOが企業にとって重要な理由

企業にとってEFOが重要な理由は、CVRの向上につながるからです。EFOを実施すれば、高い確率で入力を完遂してもらえるようになります。また、内容がシンプルでスムーズに入力できるフォームは、ユーザーに好印象を抱かれやすい傾向にあります。

そのため、顧客体験(CX)が向上し、企業全体の印象や信頼性を向上させられる可能性が高いのです。入力フォームに登録される内容は、BtoB企業にとって商談につなげるための重要な情報にもなります。BtoC企業とBtoB企業の両方において、EFOの実施は欠かせないのです。

入力フォームにおける離脱率の平均

アメリカの企業baymard instituteによると、オンラインショッピングにおけるフォームの平均離脱率は70%にものぼることが判明しました。

もちろん、コンバージョンの内容や業界によって数値は大きく変わるため一概にはいえませんが、多くのユーザーがフォームで離脱した経験があることはうかがい知れます。

視点を変えると、EFOを実施するだけでこれだけのユーザーからCVを獲得できる可能性が高まるため、少ない労力で利益を最大化できることになるのです。

ビギニャー

へぇ~、入力フォームの改善に特化したマーケティング施策があるんですね!


シニヤン

そうなんだよ。気軽に実施できて効果が高いEFOには、たくさんのメリットがあるんだ。

EFO対策のメリット・デメリット

EFOの実施にはさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットもあるため注意が必要です。ここでは、メリットとデメリットを具体的にみていきましょう。

EFO対策のメリット

EFOのメリットは、次の3つです。

  • サイトの状態を客観的に把握できる
  • CXやCVRの向上に効果的
  • ほかの施策と比べるとリソースを抑えられる

どのようなことなのか、説明します。

サイトの状態を客観的に把握できる

EFOを実施するときはサイトを客観的にチェックして、「どうして離脱されるのか」「ユーザーはどんな心理で利用するのか」を把握する必要があります。

普段のサイト作りでは企業目線になってしまいがちですが、EFOを通してユーザー目線に立てれば、サイト全体の状態を客観的に把握できるでしょう。EFOの実施は、入力フォームだけではなく、ほかの部分の改善や利便性アップにもつながる可能性が高いのです。

CXやCVRの向上に効果的

EFOは顧客体験(CX)やコンバージョン率(CVR)の向上に効果的です。今まで入力フォームが原因で起きていた離脱を予防できるので、あと一歩の段階でユーザーを取りこぼすことを防げます。企業は、ユーザーを入力フォームに誘導するまで広告やコンテンツマーケティングなど、さまざまな施策を実行しています。

このような多くの施策が実を結ぼうとしたときに、入力フォームが原因で離脱されてしまうのは非常にもったいないですよね。入力フォームは「最後のツメ」の部分なので、しっかりと改善することが大切です。

ほかの施策と比べるとリソースを抑えられる

EFOは、ほかの施策と比べると実施リソースを抑えられるというメリットもあります。CVRを向上させる方法としては、広告を打ち出したりセミナーを開いたりコンテンツをたくさん作ったりと、さまざまな施策が思いつくでしょう。

しかし、このような施策はまとまった予算が必要になりますし、人手や時間などのリソースも必要です。そのため、新しい施策を実行したくてもなかなか手を付けられない企業は決して少なくありません。

対して、EFOの実施は多くのコストや人手が不要です。自社で見直しを行って項目を修正すればほとんどコストはかかりませんし、EFOツールを導入すれば見直しにかかる手間や時間も軽減できます。大きな手間が不要で即効性がある施策なので、EFOの実施にはメリットが多いのです。

EFO対策のデメリット

EFOを実施するときに気をつけたいデメリットは、次の2つです。

  • ツールの利用が必須
  • EFOだけで成果が出るわけではない

詳しく解説します。

ツールの利用が必須

EFOを実施するときは、ツールの利用が必須となります。入力フォームの課題分析やABテストの実施は、ツールがなければ効率的に行えません。マンパワーだけでEFOを行うこともできますが、客観的事実や数値にもとづいて改善を目指す場合は、どうしてもツールの力を借りる必要があります。

EFOツールは、他のマーケティングツールと比べると費用を抑えられる傾向にあります。しかし、導入や運用に一定のコストや人的リソースを要することは理解しておきましょう。

EFOだけで成果が出るわけではない

EFOはユーザーの取りこぼしを防げる施策ではありますが、この施策単体でCVRの爆発的な向上は狙えない点に注意しましょう。CVを獲得するには、そもそもコンテンツや広告が魅力的であることが大前提です。

入力フォームへ辿り着く前に離脱されると意味がないので、コンテンツの内容や集客方法の改善など、他の施策も同時に行う必要があります。

ビギニャー

へぇ~!EFOって、ほかと比べると気軽にできるのに効果が高い施策なんですね!もしかしてやらなきゃ損なんじゃ……!?


シニヤン

そうなんだよね。デメリットもあるけど、それを加味しても実施する意義は高いと思うんだ。


ビギニャー

僕もEFO施策をやってみたいなぁ。先輩、EFOってどんな手順で行えばいいのでしょうか?

EFO対策を実施する手順

EFOを実施するときは、以下の4つのプロセスをふむ必要があります。

  • ユーザーが入力フォームを離脱する要因の分析
  • 仮説の立案と施策の決定
  • ABテストの実施
  • 効果測定

各プロセスのポイントをみていきましょう。

ユーザーが入力フォームを離脱する要因の分析

まずは、ユーザーが入力フォームを離脱する要因を分析して、自社が抱える問題を洗い出す必要があります。この際、アクセス解析やヒートマップなど、ツールを使うことで客観的事実にもとづいて自社の課題を洗い出すことが大切です。

ユーザーが離脱する原因は、「入力前」「入力途中」「入力後」の3段階で異なります。ここでは、各段階の主な離脱理由を説明します。

入力前

入力前段階で離脱するユーザーの多くは、「入力が面倒くさい」「入力するメリットがわからない」と感じています。電話番号や住所などの個人情報を入力する行為は、ただでさえ抵抗を抱かれやすく手間もかかります。EFOでは、入力前の最初のハードルを低くすることが大事です。

入力途中

入力途中で離脱するユーザーは、「入力項目が多すぎる」「ルールが多くて面倒くさい」「わかりにくい」と感じることが多い傾向にあります。入力をスタートしたとしても、途中で少しでもストレスを感じる要素があれば、ユーザーはすぐに離脱します。スムーズに入力を完了させられるよう、積極的にサポートしてあげなければいけません。

入力後

入力後に離脱してしまう主な理由は、「エラーへの対応が面倒くさい」「セキュリティに不安がある」という2点です。エラー表示が多かったりサイトへの信頼感が抱けなかったりすると、入力後であっても離脱される可能性はあります。送信ボタンをクリックするまでのすべての導線に気を配りましょう。

仮説の立案と施策の決定

自社の入力フォームが抱えている課題が分析できたら、どうしたら改善できるのかについての仮説を立てましょう。あらかじめ仮説を立ててから検証を繰り返すことで、効率よく最善の改善策を見つけられるようになります。課題ごとの改善手法については、記事の前半で詳しく説明しています。そちらを参考に、自社の入力フォームにあった施策を決定してください。

ABテストの実施

具体的な施策を決めたら、ABテストを実施して仮説の検証を行います。ABテストとは、複数パターンのコンテンツや広告などを用意して、より効果が得られるパターンを絞り込む手法です。EFOでは複数の入力フォームを用意して、入力完遂率が高いパターンを見つけます。

ABテストを実施するときは、いくつもの改善策を一気にテストすることは避けましょう。「入力項目を短くしたパターン」「エラーの表示方法を変えたパターン」このように、1つずつ改善策を検証していくことで、CVRに直結する要因を特定できるようになります。

効果測定

EFOの実施後は、効果測定を行いましょう。施策ごとの成果を把握して効果的な施策同士を組み合わせれば、EFOの効果を最大化できます。

EFOは、1回の実施で大きな成果は得られません。PDCAサイクルを回して施策の実施と検証を繰り返すことで、CVRの向上につながります。施策ごとに効果検証を行ってノウハウを蓄積しておくと、今後新しく入力フォームを作るときにも役立てられるでしょう。

シニヤン

EFOの実施で特に重要となるのは、課題の分析と効果の検証だね。これらの作業を人の力だけで正確に行うことは難しいから、EFOツールの活用は欠かせないんだよ。


ビギニャー

そのEFOツールって、どんな機能が実装されているんですか?

EFO対策ツールの主な機能

EFOツールの主な機能は、以下の3つです。

  • 入力支援機能
  • 離脱防止機能
  • 分析・レポート機能

各ツールについて詳しく説明します。

入力支援機能

入力支援機能は、ユーザーが情報を入力するときにサポートしてくれる機能です。郵便番号から住所を検索したり半角・全角を自動変換したりと、入力の手間を減らしたり利便性を向上したりする役割があります。EFOツールを使えば、入力支援機能つきのフォームを簡単に作れるようになります。

離脱防止機能

離脱防止機能は、ユーザーが入力途中で離脱しないようにサポートする機能です。残りの入力数を表示する「プログレスバー」や離脱確認ポップアップが、機能の一例として挙げられます。

分析・レポート機能

分析・レポート機能は、フォームの訪問者数や離脱率などを分析してくれる機能です。EFO実施前の課題把握に加え、実施後の効果測定にも役立ってくれます。単なるアクセス解析だけではなく、ABテストも行えるツールを導入できると、より効率的にEFOを実施できます。

ビギニャー

へぇ~、EFOに特化しているだけあって、機能はシンプルなんですね!


シニヤン

たしかに。他のツールに比べると、機能は少ないかもしれないね。


ビギニャー

ちなみに、先輩のおすすめEFOツールってあるんですか?できれば……、まずは無料のツールから使ってみたいです!

EFO対策のおすすめ無料ツール

EFOに役立つツールは数多く提供されていますが、なかには無料で利用できるツールも存在しています。ここでは、おすすめの無料EFOツールを5つ紹介します。

  • EasyMail
  • formrun
  • mouseflow
  • formy
  • BOTCHAN EFO

各ツールの詳細をみていきましょう。

EasyMail

EasyMailは、無料で利用できるメールフォーム作成ツールです。メールフォームだけではなく、一般的なお問い合わせフォームや予約フォームなどの作成にも活用できます。オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)のツールで、サーバー内に設置して利用します。

既存サイトのデザインにあわせたお問い合わせフォームを作成することも可能ですし、用意されたテーマを使用することも可能です。レスポンシブデザインや入力支援機能など、EFOに役立つ機能が一通り標準搭載されています。

formrun

formrunは、ASP型のフォーム作成ツールです。機能制限はありますが、無料のプランでもEFOを実施することが可能です。クリックするだけでフォームを作成でき、他ツールとの連携機能も充実。エラー表示や入力支援機能、離脱防止機能など、EFOに必要な基本的な機能はしっかりと網羅しています。

mouseflow

mouseflowは、Webサイト改善に役立つ高機能なツールです。EFOはもちろんのこと、ヒートマップ機能やユーザー分析機能など、さまざまな施策に活かせる機能を搭載しています。有料のツールですが、14日間の無料トライアルが利用できます。CVRの向上には入力フォーム以外の部分の改善も必要なので、本格的に取り組みたい企業におすすめです。

formy

formyは、EFO専用のツールです。フォームの作成からデータ分析、改善までワンストップで行えます。入力支援機能も実装されており、EFOに必要な機能がワンパッケージになっています。

有料サービスですが、30日間の無料トライアルが可能です。しっかりとEFOを行いたい場合は、検討してみるとよいでしょう。

BOTCHAN EFO

BOTCHAN EFOは、チャット形式の入力フォームを提供するプラットフォームです。蓄積したノウハウをもとにした業界や商材に最適なクリエイティブ・シナリオの作成、入力支援機能、直観的なカスタマイズなど、一歩先のEFOをサポートしてくれます。こちらも有料ツールですが、30日間の無料トライアルが可能です。

ビギニャー

へぇ~、EFOツールってたくさんあるんですね。知りませんでした!


シニヤン

そうだね。EFOだけじゃなくて他の施策も実施できる高機能なツールもあるんだけど、機能が多くなれば費用も高くなるからね。まずはスモールスタートで始めることがおすすめかな。


ビギニャー

わかりましたっ!よ~し、さっそくお客さんのサイト改善に取り組むぞ~!

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